腰痛で初めて当院の鍼灸治療を受ける際の参考になるように、今回の腰痛ブログでは、腰痛で鍼灸治療をする場合比較的良く用いるツボ(水色の●印)を紹介しています。(症状によっては異なるツボを用いることもあります。)腰痛は、腰だけでなく腹部や肩甲骨、下肢の緊張を緩めると比較的症状が軽減しやすいことがあり、腰に関連したツボを身体全体から選択しています。
また、腰痛の方は、身体の疲労感が強く胃腸が疲れている方も多いので、胃腸の働きを助け消化吸収を促し疲労の抜けが早まるようなツボも用いています。(自律神経の調整作用もあります。)
鍼の深さやツボの組み合わせは、脈診や身体のバランス検査(東洋、西洋医学的な検査法)触診で決めています。(鍼の深さは、大体1~3mmです。)
今回紹介しているツボは、どれも基本的なツボでみなさんご存知な方も多いと思います。
- 手三里…くび肩の緊張を緩和して痛みのために緊張した気分を穏やかにする目的で用います。
- 中脘…胃腸の調子を整えて消化吸収を促し疲労の抜けを促す目的で用います。
- 関元…骨盤のバランス、腹筋の緊張緩和、体の活力を引き出す様々な効果を促す目的で用います。
- 足三里…胃腸の調子を整えて消化吸収を促し疲労の抜けを促す目的と、姿勢を補正する目的で用います。
- 陽陵泉…身体の外側の緊張のバランスを整える目的で用います。
- 天髎…痛みによる緊張した気分を穏やかにするためや腰の柔軟性を引き出すための目的で用います。
- 肝兪…筋肉の緊張緩和の目的で用います。
- 志室…腰の筋肉や背中の筋肉の緊張を緩和する目的で用います。
- 大腸兪…腰痛緩和の目的で用います。
- 承山…腰や背中の筋肉の動きをスムーズにする目的のために用います。
この、症例はあくまでも、当院の臨床経験に基づくものです。同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。針灸の一般的な効果を意味する部分とは、異なる箇所もあります。