· 

片側顔面痙攣の症例

 片側性顔面痙の症例になります。ストレスよる自律神経の乱れや、肩こりなどによる疲労が原因している症状であれば、個人差はありますが、鍼灸の効果が期待できると思われます。(顔面神経に血管が癒着や圧迫をおこしているものは、鍼灸の適応外になります。来院される前に医療機関の受診をしていただいております。)

患者 45歳 男性 職業電話オペレーター
主訴:左目の引きつりと上瞼の下垂感
現病歴

3~4か月前より発症した、近所の眼科に受診するも「片側性顔面痙攣」といわれ原因はわからないと言われた。精密検査は1か月後なのでそれまでに少しでも症状を軽くしたい。発症時にくらべて、痙攣している時間が長くなり、最近では、瞼を開くのも重く感じてしまう。

    

増悪因子:仕事でのpc作業。

緩解因子:特にない。

その他、頭痛、くび肩のこり、腰痛。仕事柄精神的なストレスが強いとのことです。

所見:顔面全体の浮腫み(皮膚が青白く循環障害があると考えられます。)左上眼瞼の下垂(右眼瞼と比較して)

は鍼のポイント

は鍼のポイント

は鍼のポイント


施術

患者さんは、WEBなどで自身の症状をよく理解していたので、当院では患部の血流を促し状の改善を期待して施術することを説明しました。(顔面神経が血管による癒着圧迫が原因の場合は、鍼灸の適応ではありません。)

施術内容:鍼セイリン0.12mm×30mm、台座灸(長正灸ソフト)、ホットストーン、ひなた式温灸器、施術時間60分

仰臥位:鍼(百会、上星、左太陽、左攅竹、左上晴、左承泣、手三里、)台座灸(手三里)ホットストーン(服の上から中かん)抜針後、ひなた式温灸器(サラシの上から顔面、耳、前頸部、パウダー振ってから、前腕を擦って温める)

伏臥位:鍼(天柱、肩りょう、c7の棘際、膏肓、肝兪、膈兪、大腸兪)ホットストーン(肩甲間部、腰部に計4か所)

座位:頸部左回旋で左頸部に詰まった痛みあり、てい鍼で左完骨、左肩甲間部をゆるめて動きを確認、詰まった痛みは消失した。

施術後;眼瞼痙攣は、VAS10→0。「目がぱっちり開くよようになった。」との事です。1週間に一度を目安に施術指導して終了しました。次回の予約は、電話かメールでするとの事です。